コラム

コロナ禍でモデル業界に変革が起きている理由とは?!インフルエンサーの新たな脅威

コロナの影響で、多くのブランドがファッションモデルではなくインスタグラマーなどの「インフルエンサー」に予算を投下しています。

なぜそんなことが起きているのでしょうか?

BBCのインタビュー記事からまとめていきます!

コロナでモデル産業に変革が起きている

かつてヴィクトリアズ・シークレットでモデルを担当した、アレクシーナ・グラハムは、昨年の今頃コロナのパンデミックで、3月と4月はまったく仕事がなかったとBBCのインタビューで語っています。

“I didn’t work at all in March and April,” she told BBC News.

ここ1年、モデルは独自のコンテンツを作成するよう、求められ、写真を撮影し、個人のSNSでブランドの宣伝をします。

ソーシャルメディアは今や自身の仕事の大きな側面となっていると言っています。

“Social media is one of the main aspects of our job now,” Ms Graham said.

「毎週コンテンツを撮影し、編集し、投稿することはとても時間がかかります」と言います。

“To shoot content every week, edit it all together and get it out there takes a long time.”

多くのブランドがインフルエンサーに投資する理由

ビューティーブランドは長いことインフルエンサーを使ってきましたが、パンデミックの期間、多くの予算をインフルエンサーマーケティングに投資しています。

インフルエンサーマーケティングの調査によると、73%のブランドが同じような対応をしているそうです。

なぜこのようなことになっているのでしょうか?

理由①洗練されていないこと

今まで雑誌などの広告は洗練されたものが求められていましたが、消費者はより日常的なものを好む傾向があるそうです。

“Brands enjoy the direct and highly engaged relationship I have with my audience,” Shu Lin, a travel vlogger who has seen an increase in interest from fashion brands during the pandemic, said.

ブランドは、私が視聴者と直接かつ非常に熱心な関係を築いていることを楽しんでいます

“With the rise of users on social platforms, as both a creator and consumer, we’re wanting to see content that’s less polished and more reflective of the everyday experience.

ソーシャルプラットフォームでのユーザーの増加に伴い、作成者と消費者の両方として、私たちは、より洗練されておらず、日常の経験をより反映したコンテンツを見たいと思っています。

理由②コストが安く、計測ができる

インフルエンサーは企画から撮影まですべて一人で行います。圧倒的にコストが安いのです。

また、全てデジタルであるためコンテンツの計測ができ、広告価値をより具体的に把握することができます。

“Influencers can provide fresh and unique content, without the hassle of organised a shoot with upwards of five crew members, hiring a location and hiring a model,” she said.

インフルエンサーは、「5人以上のクルー」、「場所決め」、「モデルを雇う」という手間をかけずに、新鮮でユニークなコンテンツを提供できます。

“Instagram insights, or blog analytics, for example, can pinpoint how many people were on a particular page, for how long, what they clicked on and where they navigated to next,” Ms Magrath added.

また、Instagramまたはブログ分析では、特定のページに何人の人がいたか、どのくらいの時間、何をクリックしたか、次にどこに移動したかを正確に特定することができます。

今アツいインフルエンサー5選

エヴァ・ロンゴリア

アメリカの人気海外ドラマ『デスパレートな妻たち』にて、チャーミングでわがままな主婦ガブリエル・ソリス役を演じ、大ブレイクを果たした大女優。

インフルエンサーというより女優なのですが、ロレアルアンバサダーとして、ロックダウン中、自身で毛染めを行ったことが話題となりました。

ジジ・ハディッド

こちらも世界的に有名なモデルですが、彼女の投稿価値はものすごく高くと言われており、一般的なモデルの投稿が2万ドルに対し、ジジ・ハディッドの投稿は120万ドルの価値があると言われています!

ネイサン・ホプキンソン

こちらも元々はモデルですが、ロックダウン中に自身のSNSを育てることを注力し、インスタグラムでは13万フォロワー、Tiktokでは27万フォロワーを持つ凄腕モデルです。

SNSに注力し報酬もあがったとか。

ヴィクトリア・マグラス

家ですべての撮影を一人で行う、正真正銘のインフルエンサー。

インスタグラムでは100万フォロワーがおり、Dior、アルマーニ、ティファニーを含むハイブランドと協業しているそうです。

シュウ・リン

こちらはモデル出身ではなく、動画クリエイター。

リアリティや「洗練されていない」投稿で様々なフォロワーを魅了しています。

今後のインフルエンサー業界のゆくえ

モデルと張れるくらいの見た目であるインフルエンサーは少なく、さらにコンテンツを作り出せる人はさらに少ないと言われています。

今フィーチャーされているインフルエンサーが凄腕なことは間違いありませんが、今後出てくるインフルエンサーに同行が気になりますね。

“There’s a very small pool of people who look good enough to be models,” Ms Rose said, “and there’s an even smaller pool of people who can content create – brands cannot limit themselves.”