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【書評】時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」 要約・まとめ・書評・感想

時間がなさすぎる、1日疲れすぎてNetflixも見る元気もない、でもこのままではまずい気がする、そんな風に思っている方がこの本を手に取ったら、劇的に日常が変わります!

私は2ヶ月前にこの本を読みましたが、時間の使い方がうまくなったと心から思います。このページにたどり着いたということは、少なくとも『時間の使い方に課題を持っている』ことを自覚している方だと思います。

「読むための時間がないから、この本も読めんわ!」という方に、少しでも有益な情報となれば幸いです。

「時間術大全」のプロフィール

タイトル時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
著者ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー
出版社ダイヤモンド社
出版日2018年6月19日
ページ数315ページ
図解ページ割合50%以上
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SD3F145/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

Googleで「Gmail」「Youtube」のプロダクトマネージャーとして働いていた二人が書いた本の翻訳本。

サービスを使うユーザーからいかにして時間を奪うか、をKPIとして追っていた二人だからこそ説得力があります。

誰もがスマホを持ちSNSを閲覧する、現代社会の状況から改善策を提案しているため、とても読みやすいです。

書評をまとめていきます。


どんな状況の人でも時間は生み出せる

そもそも人の時間の9割はデフォルトのものが占めている!

本当なら立ち話で用が立ちるような話でも、仕事のとき、ミーティングは30分か60分となんとなく決めてしまっている。

そして予定表はびっしり埋まり、残った時間を使ってメールやメッセージのやり取りをし、デフォルトで受信箱をつねにチェックして全員に即レスする。

このような状況は、「生産性」や「意志力」ではなく、自分のデフォルトの時間を見直す必要があります。

4つの要素を回すことで、時間は作れる

時間術大全4つのフロー
時間術大全 簡略図

本書では4つの要素を重視して、時間をデザインしていきます。

これらを繰り返し、「完璧を目指さない」「毎日のあたりまえにしてしまう」ことで、大事なことのために時間を”つくる”のです。

各要素を説明していきます。尚、この本は大全なので、時間を作り出す方法が87個詳細に書かれていますが、その中でも私が行動に移してよかったものを抜粋して、まとめます。

①ハイライト −やることを選択する

選ぶ

日々の生活を充実させ、時間をつくる秘訣は、「長期目標」と「タスク」のあいだの中間的な活動に集中すること。

商店を設定しなければ、時間は忘却のもやのなかであっという間に過ぎていきます。

計画を書き、優先順位明確にする

優先順位

やりたいことを箇条書きし、ハイライトにしたいものを丸で囲います。また、それらの中で優先順位を明確にしておきます。

ハイライトの時間をつくる

ハイライトの時間は朝でも夜でもどちらでも良いです。

「どれくらいの時間」を「いつやるか」「予定表」に書き込みます。そうすると1日の時間の使い方を考えざるを得なくなります。

そして時間を捻出する上で不要な予定は「ブルドーザー」にかけることです。正直にドタキャンするのもよし、単純に「ノー」というでも良し。とにかく時間を確保しましょう。

尚、私のおすすめは朝にハイライトを持ってくることです。気になる方はこちらの書評をお読みください。
【書評】朝8時までの習慣で人生は9割変わる 要約・まとめ・書評・感想

②レーザー −気が散らないiPhoneを作る

無限の泉アプリを削除する

ソーシャル系アプリ、ニュースアプリを削除します。必要なものはWEBで見ればよいのです。WEBで見る際も、見終わったら毎回ログアウトし、次回閲覧時はユーザー名とパスワードを手打ちすること。

決してFaceIDでログインなんてダメです!

そうすることで「こんな面倒くさいことしたいほど、私は今この時間にこのSNSを見たいのか?」と自問することができるのです。

ホーム画面を空っぽにする

私のスマホは今こうなっています。

iPhoneのホーム画面

壁紙は適当な緑の写真にでもしておけば、さらに心がやすらぎます。

こうすることで、スマホを開いたその瞬間、一瞬だけ静寂が訪れ、無駄な動きをしなくてすみます。

この本はこの章が最も長く、全体の半分以上を占めますが、正直ストイックすぎ、一般的なビジネスマンにとっては実行が難しいものも多かったので、気になる方は本を読んでみてください。

例えば、ネットを解約する、メールの受信箱を空にするのは週に1回、メールの返信は遅くするなど。若手には難しい。。

③チャージ −生活習慣を見直す

エネルギーがあるときは集中力を維持し、優先順位を守り、気を散らすものや他人の要求に反応するのを避けやすいとのこと。

体のケアをしなければ脳は働きません。そのため、エネルギーを増やすのです。

リアルフードを食べる

加工食品だけでなく、自然のままの食品をとること。たとえば、野菜、果物、ナッツ、魚、肉など。

リアルフード

長いレシピの指示どおり作るよりも、シンプルな自然の食材を調理する(焼いた肉とサラダなど)ほうがずっと簡単。


カフェインをうまく使う

朝起きてすぐは、カフェインを摂らずにしっかり目を覚ます。最初の1杯は9時半ころ、最後の1杯を昼1時半から2時半までのあいだに飲むこと。

コーヒー

カフェインの体内での半減期が5,6時間であるため、16時にコーヒーを飲むと、21時か22時頃にまだ半分くらい残っていることになります。

そうすると夜眠るのが遅くなり、翌日起きるのが遅くなり、1日のスタートが崩れてしまうため要注意です。

④チューニング −振り返る

一連の流れを「観察」、「推測」、「実験」、「測定」し、仮説が正しいかを判定します。

PDCA

毎日時間をつくれるかは、まず1日チャレンジしてみて1週間、1ヶ月を試してみれば良いのです。

実際、この本には87個もコツがあります。その中で例えば5つ選んで実践してみるだけでも、少しずつ自信がつき、時間をつくることに積極的になれるのではないでしょうか。

私もそうです。87個なんて無理です。でも10個くらいは未だに継続できていると思います!


読書感想

読む前の自分

時間がなく、いつも仕事で1日が終わると思っていました。でもそれが悔しくてNetflixを見たり、Amazonプライムを見て、無理やり日常に変化を起こすようにしていました。

いつも疲れて肩こりがあるし、部屋も汚い、肌荒れもしている、という日常に対し、どう対策してよいか全くわからなく漠然としていました。

読んだ気づき

いくつかのコツを実践し、毎日自分のための時間を3時間ほどつくることができました!

SNSやニュースを見ていた時間は本当に無駄な時間でし、精神衛生も良くなりました。最初はInstagramのメッセージに気づかず、友達に迷惑をかけましたが、「あいつはInstagramは見ない」認定がつき、徐々にLINEでの連絡に切り替えてくれました笑

また業務時間の過ごし方も、アウトプット中心に変わってきました。
(ただこれに関しては、メールの返信が遅く他方に迷惑をかけたり、「あいつは返信が遅い」という印象を持たれているのではないか、という懸念はあります笑)

ハイライトを決めることで、1日どういう風に過ごしたか記憶に残り自信に繋がり、朝目が覚めるとき「今日はどういうハイライトにしようかな」と、前向きな気持ちも芽生えてきました。

TODO

正直にドタキャンする

SNSアプリは削除しWEBで見る

ハイライトを決め、過ごす

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